ブロッコリーの育て方!栽培時期・水やり・肥料・追肥時期など

ブロッコリーは栽培が比較的容易で、家庭菜園にも人気のある野菜です。適切な時期に種まきや定植を行い、水やりや肥料管理をしっかり行うことで美味しいブロッコリーを収穫することができます。

以下ではブロッコリーの栽培時期や手順などを詳しく解説します。

記事のポイント

  • ブロッコリーの栽培時期と収穫時期
  • ブロッコリーの栽培手順
  • 適切な水やり方法
  • ブロッコリーの肥料と追肥時期
  • ブロッコリーの連鎖障害

ブロッコリーの栽培時期と収穫時期

ブロッコリーの栽培時期は下表のとおりです。

栽培時期カレンダー

地域春まき夏まき
寒冷地種まき:4月下旬〜5月下旬

植え付け:6月上旬~7月上旬

収穫:7月下旬〜9月上旬

種まき:6月中旬~7月中旬

植え付け:7月下旬~8月下旬

収穫:9月中旬~10月

中間地種まき:2月〜3月

植え付け:3月~4月

収穫:5月〜6月

種まき:7月〜8月中旬

植え付け:8月中旬~9月中旬

収穫:10月中旬〜12月

暖地種まき:1月下旬〜3月中旬

植え付け:3月~4月

収穫:5月〜6月中旬

種まき:7月中旬〜8月

植え付け:8月下旬~9月

収穫:11月〜1月

この表はあくまでも目安となります。購入した種(商品パッケージ)に記載の栽培時期を参考に、ご自身の栽培環境に合わせて最適な栽培計画を立ててください。

 

ブロッコリーの栽培手順

  1. 種まき
    ブロッコリーの種は直径3〜5cmのポットやトレイにまくか、畑に直接まいても構いません。ただし一般的には直まきは少なく、育苗してから植え付ける方法が主流です。種まきの後は軽く覆土し、水をたっぷりと与えます。
  2. 間引き
    本葉が2〜3枚出たら、1つのポットに1本だけ残すように間引きを行います。間引きした苗は別の場所に移植することも可能です。
  3. 土壌の準備
    ブロッコリーは肥沃で排水の良い土壌を好みます。植え付けの2週間前に苦土石灰を散布して耕し、1週間前に腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んで深さ20〜30cmまで耕しておきます。また、pH6.0〜6.5の土壌が適しています。(pHは酸度計で計測できます)
  4. 定植
    苗が本葉4〜6枚程度になったら畑に定植します。定植の際は株間を40〜50cmほど確保し、風通しを良くするようにします。
苗を購入して定植する方は①②を除き、③→④の順となります。

定植後の病害虫対策

上記の手順で定植したら防虫ネットを被せます。

防虫ネットやU字型の支柱は100円均一でも販売されています。

つっつん村長
私はセリアで購入したものを使っていますが、やや小さめなのでブロッコリーの葉が成長してきたときに干渉してしまいます。できればもう少し大きなU字型支柱と面積の広い防虫ネットを用意したほうが良いかもしれません。

 

適切な水やり方法

ブロッコリーは水分を多く必要としますが、過度な湿気は根腐れの原因になります。定植後は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

 

ブロッコリーの肥料と追肥時期

ブロッコリーは栄養を多く必要とする野菜の一つです。植え付けの2週間前に苦土石灰を散布して耕し、1週間前に腐葉土や堆肥を土に混ぜ込みます。

追肥は本葉が7〜8枚になった頃に行います。株元から5~10cmほど離れた場所に肥料をまき、軽く土をかぶせるようにして与えます。カブの周りを取り囲むように肥料をまくと根の広がりに沿って栄養を効率よく吸収できます。

2回目の追肥は花蕾が形成され始めた頃に行います。

3回目の追肥は必要に応じて行いますが、側花蕾ができる品種の場合は頂花蕾をナイフ等で収穫したのちに追肥すると側花蕾が効率よく栄養を吸収し、より大きくなることが期待できます。

頂花蕾(ちょうからい)と側花蕾(そくからい)について

頂花蕾は主茎(中心の茎)の先端に形成されるブロッコリーの主要な花蕾部分です。最初に成長する大きなつぼみで、一般的にブロッコリーと言えばこの部分を指します。

一方、側花蕾は頂花蕾の収穫後、主茎から分岐した側枝に形成される小さな花蕾です。頂花蕾を収穫すると、その刺激により側芽が成長して形成されます。頂花蕾の収穫後1~2週間で次第に成長します。

頂花蕾は小ぶりで扱いやすく、炒め物やサラダに適しています。一部の品種(茎ブロッコリー)では側花蕾の収穫を目的に栽培されることもあります

 

ブロッコリーの連鎖障害

ブロッコリーはアブラナ科の植物であり、連作障害を起こしやすい野菜です。前作にキャベツやカリフラワー、ハクサイなどアブラナ科の作物を栽培した畑ではブロッコリーを避けるようにします。連鎖障害を防ぐためには3年以上の輪作が推奨されます。

 

総括

ブロッコリーの栽培は、適切な栽培時期の選定と、土壌の準備、適度な水やり、肥料管理が鍵となります。また、連作障害を避けるために輪作を取り入れることも重要です。基本的な栽培手順を守り、適切に管理すれば家庭菜園でも立派なブロッコリーを収穫することができるでしょう。豊富な栄養を持つブロッコリーをぜひ育てて日々の食卓に取り入れてみてください。

つっつん村長
ブロッコリーは中に虫が入っていることがよくあるので収穫後はよく確認してから食べましょう!

 

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