家庭菜園歴10年以上の つっつん村長 と申します。
本記事では畑で家庭菜園を行う上で最低限揃えておきたい道具についてご紹介します。(土や肥料などは除く)
家庭菜園初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
【家庭菜園で野菜栽培】初心者が最低限揃えておきたい道具19種類
畑で家庭菜園(野菜栽培)をする上で、初心者が最低限揃えておきたい道具は下記の18種類です。
1:鍬(くわ)
くわは土壌を掘り起こすために必ず必要な道具です。
私は持ち手が木製のくわを長年使用していますが、最近はステンレス製の軽いくわもあるようです。
ステンレス製は力の強い男性が使うと曲がってしまう可能性がありますが、女性は使いやすいかもしれませんね。
自分に合ったくわを選ぶようにしてください。
2:丸型(剣型)ショベル
ショベルは作物を収穫したり、くわだけだと大変な固い土壌を掘り起こすときに使っています。
また、畑作業の上級者はくわ1本で畝(うね)を立てますが、慣れないうちはショベルのほうが簡単だったりします。
ちなみにショベルには先が三角形のようになっているもの(丸型)と平たく四角形になっているもの(角形)がありますが、土壌を掘り起こす作業に便利な「丸型ショベル」を揃えると良いでしょう。
3:小さいスコップ(ハンドスコップ)
小さいスコップは作物の種や苗を植え付けるときに使います。
とくに育苗した苗や買ってきたポット苗を畑に植え替える際、ちょうど良い深さの穴を掘るのに役立ちます。
4:ジョウロ
ジョウロは水やりのために揃えます。
ジョウロのサイズは畑の規模によって選ぶと良いでしょう。私は何回も水を入れに行くのが面倒なのでかなり大きめのジョウロを使っていますが、水をたくさん入れるとそのぶん重たくなる点には留意してください。
5:鎌(カマ)
カマは除草に使います。
畑の環境によっては必要ないかもしれませんが、周囲に雑草が生い茂ってしまうような場所に畑がある方は1本持っておくと便利です。
6:かご
かごは収穫した作物を入れたり、除草した雑草を入れるために用意します。
できれば土を下に落とせる細かい穴が空いた大きめのかごがおすすめです。
7:滑り止め付き軍手
軍手は必ず滑り止めがついたものを選びます。そうでなければくわなどが手から滑って余計な力が必要になってしまいます。
ちなみに私は「ショーワグローブ No.310グリップ(ソフトタイプ) グリーン」を使っています。この軍手はグリップ力もあり、てのひら部分が天然ゴムになっていてトゲなどが刺さりにくいのでおすすめです。
ただし、夏場は暑くてムレてしまうのが欠点ではあります。
8:帽子
帽子は紫外線から肌を守るために必要です。
畑作業はかなり日焼けをします。なので日焼け止めクリームも一緒に使うことをおすすめします。
ちなみに私のおすすめは麦わら帽子です。園芸用のツバの広い帽子を選ぶと首の後ろの日焼けもある程度は防ぐことができます。(布が付いた帽子も効果的です)
そういった帽子が恥ずかしく感じる人は普通のキャップでもOKです。帽子をかぶらないよりは全然マシです。
9:園芸ネット
どんな作物を栽培するかにもよりますが、エンドウ豆やゴーヤ、きゅうりなどのようにツル性の野菜を栽培するなら園芸ネットが必要です。
使わないときは小さく丸めておけば収納場所にもそれほど困らないため2、3枚持っておくと良いかと多います。
種類は少ないですが、100円均一ショップに置いてあることもあります。お試しで使ってみるのもアリかもしれませんね。
10:支柱
支柱は園芸ネットを設置する際に必要です。
表面がつるつるの支柱よりも、滑り止め効果のあるイボが付いたザラザラの支柱がおすすめです。
11:麻紐(結束バンド、針金、ビニール紐でもOK)
麻紐(あさひも)は支柱を固定するときに使います。
一番手軽に強く固定できるのは結束バンドですが、使い回しが効かないためあまり経済的ではありません。
私はサッと固定できるため結束バンドをよく使っていますが、もったいないと感じる方は麻紐や針金のほうが良いでしょう。
ちなみに麻紐はツル性の野菜を育てるときに園芸ネットにツルを軽く固定するためにも使用できます。
伸びてきたツルがうまく上に伸びてくれると良いのですが、垂れ下がってしまうといろんな方向に行ってしまうので上方向に誘導する必要があるのです。
ビニール紐も支柱の固定やツルの誘導に使えなくはないですが、つるつると滑って固定しづらいです。
個人的には支柱の固定は結束バンドか針金か麻紐、そしてツルの誘導は麻紐が良いと思います。
天然繊維100%の麻紐は土に落ちても自然分解するので環境にも優しいです。
12:ニッパー
ニッパーは麻紐や結束バンド、針金を切るときに使用します。
結束バンドや針金は固定後、先が出っ張った状態のままにしておくと目に入ったりして怪我をするかもしれないので固定したあとにニッパーで短くカットしておくことをおすすめします。
また、支柱に固定した結束バンドはニッパーがないと取り外しが大変です。結束バンドを使用する方は同時にニッパーも揃えておくことをおすすめします。
13:ハサミ
ハサミは麻紐やビニール紐を切るときに使用します。
その他にも肥料の袋を開けたりマルチをカットするときにも使うので必ず用意しましょう。
14:防虫スプレーや蚊取り線香
蚊の季節は防虫スプレーや蚊取り線香が役に立ちます。
上記のスプレーはマダニ対策にもなるため私も同じものを使っています。
蚊の多いところに畑がある方は準備しておきましょう。
15:水筒
畑で熱中症になる方は意外といます。
作業時は水分補給を忘れずにしましょう。
16:タオル
畑仕事はハードワークです。
とくに夏場は大量の汗をかくので汗拭き用タオルを用意しましょう。
17:絆創膏と消毒液
あまり使う機会はないかもしれませんが、ケガをしたときのために絆創膏と消毒液を持っておくと役に立つことがあるかもしれません。
18:折りたたみ式の椅子
休憩するときに座る椅子があると便利です。
また、足腰の弱い方は椅子に座りながら作業することもできます。
畑に椅子を置いておくことができない方は簡易的な折りたたみ式の椅子を使うと良いでしょう。
19:長靴
土を耕すときは靴の中に土が入りやすいので、一足は長靴を持っておくと良いかと思います。
雨が降ったあとで畑に行くときも汚れが気になる方は長靴が良いでしょう。
番外編
ここからは番外編です。
絶対に必要とまではいきませんが、あれば役に立ちます。参考にしてみてください。
20:マルチシート
畑の雑草管理をきちんとできる方は必要ないですが、雑草を抜く時間が取れない方はマルチシートを使うとラクができます。
穴がないマルチと穴あきマルチがあるので購入の際は気をつけてください。(穴あきは穴あきでも2列のものや5列のものがあります)
21:マルチの留め具(アンカーピン)
マルチシートを使う際はシートを押さえるための留め具があると便利です。
低いウネなら土だけで押さえますが、高いウネを立てたときは傾斜がキツくなって土だけでは心許ないので私は留め具も使っています。
石などで代用できないこともないですが、使いやすさは留め具が断然良いです。
ただし、しっかり抑えようと足で強く踏みつけるとバキッと折れてしまうことがあるのでご注意ください。私は何本も折ってます。(笑)
22:大容量のフタ付きバケツ
大容量のフタ付きバケツは雨水をためておくと水やりに使えて便利です。
畑から水道が遠い位置にある方は水やりが大変なので活用してみてください。
23:割り箸
割り箸は害虫駆除に使います。
作物に付いているカメムシや毛虫などは割り箸で捕獲しましょう。
24:防虫ネット
防虫ネットは作物を害虫や鳥から守る道具です。
小さめの防虫ネットなら100円均一ショップにも置いてあったりします。私はブロッコリーやししとうなどを育てるときに使ったことがあります。
忙しくて毎日こまめに畑の管理ができない方や、そうでなくても野菜に害虫がつきやすい場合は使用を検討してみると良いでしょう。
25:防虫ネット用の支柱
防虫ネットを張るときは支柱を立てる必要があります。
いろんな大きさや形の支柱があるので畑の規模や作る野菜によって最適なものを選んでください。
26:防虫スプレー
害虫から作物を守るためのスプレーです。
私はカメムシが大量発生したときに使用しましたが、普段は使っていません。
27:刈込鋏(かりこみばさみ)
刈込鋏は畑の周りの草木の刈り込みに使えます。
草木が生い茂ってしまい畑が日陰になるようなときでも手軽に剪定することができます。
もし購入するならちょっと高いところの剪定もできる伸縮型の刈込鋏がおすすめです。
28:ほうき、ちりとり
私はほうきやちりとりはほぼ使用したことがありません。
ですが、環境によっては木の剪定や除草をしたときに必要となるかもしれません。
29:備中ぐわ
備中ぐわとは刃の先が2〜5本くらいに分かれたくわです。
普通のくわより土と接触する面積が少ないため硬い土壌を掘り起こしやすいそうです。
ちなみに私は持っているものの使っていません。
30:浅いコップ
浅いコップは肥料を撒くときに使います。肥料をコップに移すと袋のままより掴みやすいからです。
小さな入れ物であればコップでなくても構いません。
31:土壌酸度計
土壌酸度計はその名の通り、土の酸度を測定するためのアイテムです。
野菜栽培では基本的に土壌づくりの段階で石灰をまいて酸度調節するので必須品かと言われたらそうではありません。
ですが、適切な酸度になっていないことが原因でうまく野菜が育たないケースも多々あるので、酸度計は使っておいて損はないかと思います。
32:育苗トレイ
育苗トレイは、畑にダイレクトで種まきをせず、まずはトレイで発芽させるときに使います。
私は時間の関係で畑にダイレクトで種をまいたり、すでに育苗済みの苗を買って畑に定植していますが、育苗から始めたほうが確実に発芽させ、強い苗を選別できるというメリットがあります。
33:ポット
こちらも育苗ができるポットです。
このポットは最高級のピートモスを特殊技術で圧縮しポットの形にしたもので、なんとそのまま畑に植え付けることができます。(最終的にポットは土に還ります)
育苗後に手軽に植え付けができることや、植え替えで作物にストレスがかかるのを防ぐことができる点が魅力です。
まとめ
以上が家庭菜園初心者が畑仕事で最低限揃えておきたい道具です。
番外編を含めると意外と多く感じるかもしれませんが、一度にすべてを揃えるのではなく、必要に応じて少しずつ準備していくと良いかと思います。
本記事でご紹介した道具以外にも、便利なものはたくさんあります。私自身はまだ使用していませんが、電動耕運機や自動スプリンクラーなども非常に便利そうですよね。たとえばTakagiの電動耕運機は1万円台で購入でき、足腰に負担がかかるようになったら使ってみたいなと思っています。
皆さんも、ぜひ自分に合った道具を見つけてみてください。
よくある質問
- 鍬(くわ):土壌を掘り起こすための道具
- 丸型ショベル:土掘りや畝立て用の道具
- 小さいスコップ:種まきや苗の植え付け用
- ジョウロ:水やり用
- 滑り止め付き軍手:滑り止めがあることで鍬やショベルが持ちやすい
- 帽子:日よけ用
- 長靴:主に土壌を掘り起こすときに使用。足場がぬかるんでいるときにも便利
- ハサミ:肥料の袋や紐を切るために必要。収穫用にも。
- 支柱:ツル性の作物を育てるときに必要
- 園芸ネット:同じくツル性作物用
- 麻紐(またはビニール紐や結束バンド):ツル性の作物を園芸ネットや支柱に結いつけたり支柱どおしを固定、連結するために必要
あとはこれに野菜の種や苗、そして肥料、堆肥、苦土石灰を用意すれば野菜栽培ができます。
- 帽子と日焼け止めで紫外線対策
- 水筒を持参し、こまめな水分補給で熱中症予防
- 滑り止め付き軍手で怪我防止
- 絆創膏と消毒液の携行
- 蚊の多い時期は防虫スプレーの使用
- 園芸ネット
- 支柱
- 麻紐(または結束バンド)
- 鎌:除草用
- マルチシート:雑草防止用
- アンカーピン:マルチシート固定用
- かご:除草した雑草の収集用
- 使用後は土を落として保管
- 金属部分は錆び防止のため乾燥させる
- 刃物類は定期的な手入れが必要
- 屋外に保管する場合は雨避けが必要
- 軽量なステンレス製の鍬
- 折りたたみ式の椅子で休憩や作業をサポート
- 持ち手が長すぎない道具を選択
- 電動耕運機などの補助器具の活用を検討
- 防虫ネットと支柱
- 防虫スプレー(薬剤)
- 割り箸(害虫の捕獲用)
- 手袋(害虫処理用)